SMはとても楽しいものです。
- 愛にあふれている
- ノーマルなセックスでは決して味わえない快楽が味わえる
- マンネリ気味だった日常に非日常というスパイスを加えられる
- 普段の生活においても豊かな気持ちになれる
など、いろいろなメリットがあります。
しかし、そんな素晴らしいSMにも危険性とリスクがあります。
ノーマルなセックスの場合、大怪我をしてしまうなんてことはめったにありません。
しかし、SMプレイは気をつけていないと……あるいは、十分に気をつけていたつもりだったとしても大怪我をしてしまうこともあります。
SM のパートナーはとても大切で愛すべきものだし、SMにはパートナーの存在が必要不可欠です。
だからこそ、自分勝手だったり相手を思いやらないプレイはNGです。
SMプレイをするときは、自分だけでなく、相手の事故や怪我などについて十分すぎるほどの注意が必要になります。
SMは、普通のセックスとは違って、精神的なプレイだけではなく、肉体的なプレイも伴うのが普通です。
自分のカラダならまだしも相手のカラダを傷つけてしまっては大問題です。
プレイの一環としてのムチや縄の傷痕はまた別ですが、意図しない傷がついてしまうのはSMプレイにおいて望ましくないコトですから。
SMをともに楽しむパートナーができたのであれば、ふたりだけのSMルールというのを必ず決めておきましょう。
本日は、安全なSMのためのルール設定を紹介します。
これらの知識を仕入れておくことで、事故を未然に防いでくれることだけではなく、そういった取り決めがあれば安心できる・プレイに集中できる、といった利点もあります。余計な心配でプレイの純度を落とさず、思いっきり楽しむためにも必ずSMのルールを明確にしておきましょう。
安全なSMのためのルール設定
SM 事故が増えている
今やインターネットで簡単にSMの画像や動画が見れる時代ですので、「見よう見まねでSMプレイをしてしまい、相手に怪我をさせてしまう」といったケースも年々増加しているんだそうです。
SMプレイの一般化・低年齢化がもたらした思わぬ「被害」とは…青山さんは、ショーやアダルトビデオなどでモデルを縛る仕事を専門に行う「緊縛師」。彼女によれば、10年ほど前まで「余裕のある大人の遊び」だったSMプレイが、05年の風営法改正にともなうSMクラブの相次ぐ閉店で一変。正しい知識を持たない「アマチュア」が、見よう見まねでプレイするケースが増えたという。
「縛られた後で腕が動かせなくなったり、ひどい場合はまひが残ってしまったりする事故が目立つようになったんです」
そういう青山さんもかつて、モデルの男性にケガをさせたことがあった。アダルトビデオで「女王様」を演じ、男性を長時間、後ろ手に縛った3カ月後。その男性に、
「いまは治ったが、ずっとペンを持てなかった」
と告白されたという。
「勉強のため縛られた際、わたし自身も1カ月ほど右腕が思うように動かせず、不安に思ったことがありました。同じことを人にしてしまった。ずっとつらくて、やりきれない気持ちでした」(青山さん)
(中略)
しかし15年5月、青山さんのプライベートでのパートナーの女性が、仕事で縛られた後、左腕が動かなくなる「事件」が起こる。診断は、手指や手首が伸ばしにくかったりしびれたりする橈骨神経まひ。治療費や賠償などの相談に乗り、わき上がった怒りをSNSで発信すると、「実はわたしも……」という反響が続々と寄せられた。
「自分の周りだけじゃない。こんなにも事故が起きていたのか、と愕然としました。わたしはプロ。師匠からは『お金をとって技術を教えるな』と言われていたけれど、事故を起こさない技術を知っているなら、広めるのがプロとしての責任ではないか」
そんな思いで、冒頭のNPO設立を決意。情報を提供することで、事故で悲しむ人を減らしたいと、自分の学んだことや経験を元に、基本的な知識を網羅した教科書を作ることにした。
わたしも何度か相手に怪我をさせてしまった経験がありますので、身につまされる思いです。そんな思いをする人が少しでも減るように、SMプレイ中の怪我を防止する方法や心構えを今回は紹介していきたいと思います。
幸い、軽い捻挫であったり数日で腫れがひくような軽度のものではありましたが、もし加減や道具の使いかたを少しでも間違えていたら、重大な過失になってしまう可能性もあったわけですから、常にこのことは頭に入れておきたいですね。
見よう見まね自体は悪いことではない
人間、なにかを始めるときは誰かの模倣(真似)から始めることがほとんどです。歩くのだって、言葉をしゃべるのだって、お箸やスプーンを使うのだって、すべては親の模倣から始まっています。
SMの画像や動画、あるいはこのブログのようにSMプレイを紹介している記事をみて、SM行為をはじめてみたい!同じことを体験してみたい!と思うのはごく自然なことです。
むしろ新しいことを始めたいという人間の好奇心はとても健全なものなのです。
なんて思ってしまい、そこで終わってしまうのはもったいない。きちんと怪我をしないように、無理をしないように、といった心構えをもっていれば、多少の怪我はあれど大きく深刻な怪我につながることは滅多にありません。
いきなり荒縄を使ったり手錠やロウソクを使ったりと、ハードSMに手を出すのは絶対にやめたほうがいいですが、ソフトSMであれば怪我の心配はそもそもほとんどありませんからね。
まず始めるならソフトSMから!
これはもはやルールといってもいいかもしれません。野球だってまずは軟式野球やソフトボールから始めて、カラダが大人に近づき始める高校生になってから硬式野球に以降しますよね。それと同じことなのです。
あなたがSM未経験なのであれば、それはまだよちよち歩きが出来るようになったくらいの赤ちゃんです。SM出会い系で同じくM女の赤ちゃんを探して一緒に育っていくも良し、すでに一人前の大人になったベテランM女にいろいろ教わって英才教育を受けるも良し。いろんな成長の仕方をSM出会い系なら好きに選ぶことが出来ますよ。
NGプレイは嘘偽りなくハッキリと
SMといってもそのプレイ内容は多岐にわたります。
そもそも世の中のアブノーマルと呼ばれるプレイのほとんどはSMの範疇にはいるとさえいえます。
そして、SMプレイというのは場の雰囲気を盛り上げるために、嫌がる素振りを演じるというケースがままあります。

電マでイカせ地獄プレイ中に「だめっ!もうやめて……!それ以上やったらおかしくなっちゃう!もうムリ!」と言われて、素直にやめる男がいるでしょうか?
それは「もっとやってほしい!というサインなんだな?」と受け取るのがお約束になっていますよね。
そう、それはダチョウ倶楽部の上島竜兵における「絶対押すなよ!」です。

あ、これは押すべきシーンなんだな、というのはもう誰もが知ってるお約束です。
ただ、SMプレイにおいては必ずしもそうとはいいきれません。そもそもSMプレイというのはバリエーションが多すぎるがゆえに、どうしたってプレイに対する好き嫌いというのは分かれてきます。
だから、本心で嫌がっているのか、それとも嫌がる素振りだけなのか、というのをその場で見極めるのはなかなか困難ですし、もし勘違いをしてムリに進めてしまえば「この人はなにもわかってくれてない!」とダメS男の烙印を押されてしまいかねません。
だから、どのようなプレイが好きなのか、を聞くのはもちろん大事なのですが、どのようなプレイは絶対したくないのか、あるいは苦手なのであまりしたくないのか、ということも事前に話し合っておきましょう。
例えば、NGプレイとして代表的なのはスカトロプレイが挙げられます。羞恥心を煽るために、おしっこをしているところを見させろ、くらいならまだ許容してくれる人は多いかもしれませんが、自分のおしっこを飲んでみろだったり、ウンコをしているところを見させろ、というのはムリ!という人はかなりいます。
もしくは腕や脚など、特定の部位に痕が残るようなプレイはNG! という人も過去にいました。わたしが昔お付き合いさせていただいていたパートナーは、プールの監視員をしていたため、腕や脚に痕がついてしまうとSMプレイを楽しんでいるのがバレバレになってしまって仕事に支障をきたすから、という理由でした。そのため、荒縄ではなくSMテープを用いての拘束プレイを楽しんでいましたね。
このように、人によってNGプレイは様々になります。相手だけではなく、自分だってNGプレイがあるのは当然のことでしょう。例えば男性は女性に比べて血を見ることに抵抗を感じる人が多いそうです。女性であれば生理のため毎月のように血を見る機会がありますが、男性はせいぜい鼻血や強く歯磨きをしすぎた時くらいなもので、それ以外に血を見るケースとなると怪我をしたときくらいですからね。
女性の中には自分の血をみることで興奮を覚えるような人もいるのです。自分の手首を切ってしまうリストカットもその延長といえなくもありません。自殺する気はないけど、生きていることを実感したいから手首を薄く切ってしまう……いわゆるメンヘラに多く見られる行動パターンですね。それと同じようにカッターナイフやカミソリなどでお腹のあたりを薄皮一枚だけ切ってほしい、血を流させて欲しい、と頼んでくる女性に出会ったこともあります。
わたしに血を見て興奮するような性癖はなかったことをその時確認できましたし、ただただ引いてしまってSMプレイどころではなくなってしまったので、そのような出血を伴うプレイはしたくない……と今ではわたしのNGプレイのひとつになっています。
「ちょっと慣れてきたかな?」と思うくらいが一番危ない
SMプレイをする上で、必ず考えなければならないのはプレイの危険性とそのリスクです。拘束や肉体を酷使するプレイはSMを楽しむ上ではどうしても避けて通ることのできない問題になっています。
たとえば、拘束ひとつにしても一定の姿勢を強いられたまま長時間すごすのは、一般的な生活においてはまったく縁のないことなので、カラダに対して大きな負担がかかります。その結果として、血の巡りが悪くなってうっ血したり、拘束している縄や器具が皮膚とスレあうことで怪我をしたりもします。
そして重要な事は、怪我を負うのはつねに行為の受け手であるところのM女側にある、ということも忘れてはいけません。行為に対して受身な立場はMになりますので、必然的にSは行為に対する危険性やリスクを熟知する必要があり、また責任も負う必要があります。
理想を言えばSがひとつひとつの行為に対する危険性やリスクをすべて知っておくことですが、実際問題としてはなかなかそのレベルまで達するのは難しいことでしょう。自分で自分の身を守るためにも、MもすべてをSに任せっきりなのではなく、プレイの危険性やリスクを知った上で、Sのプレイが度を越したり明らかに間違っている時などは注意できるように学ぶ必要があるといえます。
ここからは、おもだった具体的な危険性やリスクを紹介したいと思いますが、これらで全てというわけでは決してありません。SMにとって危険なことは「もうだいたいわかった」という慢心です。そういった心が無茶なプレイを引き起こし、重大な過失を起こしてから後悔しては遅いのです。
SMプレイ中にパートナーを死なせてしまうなんてことも大げさなことではありません。そんな事例はいくらでもあることでしょう。なに事もほどほどが一番とはいいますが、SMプレイにおいてはそのほどほどの先にあるラインをともに乗り越えてギリギリを責めることに美学を見出すようなところもありますからね。十分に気をつけたいものです。
ギブアップサイン(セーフワード)の設定は必須です!!
SMプレイにおいて「本当に嫌がっているのか、それとも喜んでいるのか?」という見極めは難しく、そしてとても大事なものになります。
我慢できないほど痛くて苦しいのに「もうやめて!これ以上はムリなの!ほんとにこわれちゃう!」なんて言っても、S男側が興奮状態であれば「なんだ、もっとやってほしいのか!」と勘違いしてしまい、深刻な怪我や後遺症を引き起こしてしまうこともしばしば。

「これはマジで無理なやつだから」ということを伝えるギブアップサインの設定は必須です。
たとえばスタントマンという仕事があります。危険な映像を体を張って撮影する仕事なのですが、その内容によっては全身が火につつまれたり、獰猛な虎などに噛まれてみせたりと、まさに命がけの仕事になるわけです。
そんな彼らにもセーフワードというものは存在するんです。それは「助けないでくれ!」と叫ぶことです。ただ単に「助けてくれ!」というのでは、臨場感をだそうと演じているのかもしれない、と判断されてしまうからなんですね。だからこそあえて逆のことを言う違和感をもって、その事態の深刻さを伝えているというわけです。
しかし、この逆のことを言うという方法はSMにおいてはまったく使えないのです。「もうやめて!」の反対は「もっとして!」になってしまいますからね。それもプレイ中によく言われるワードのひとつになりますので、それこそ「お、じゃあもっとしてやろう!」となってしまうわけです。では、どういうワードを設定すればいいのか?
それはプレイに全く関係のない言葉を適当に決めればいいのです。欧米でよく使われるのは「Red」や「Yellow」といった色を発言することだそうです。赤色や黄色というのは緊急性を連想させる色でもありますからね。また、同じ単語を2回繰り返して言うというのもよく用いられる方法です。大事なことなので2回いいました、というやつですね。1回だけならなにかの間違いかもしれない、という誤認をなくすための方法です。
日本語で「あか!あか!」といっても、もしかしたら「あっ!あっ!」という喘ぎ声なのかな?感じすぎてうまく呼吸ができないのかな?という誤解をうんでしまうかもしれませんので……「きいろ!きいろ!」もしくは「レッド!レッド!」がいいのかもしれませんね。
あるいは「セーフワード」という言葉自体がセーフワードとしても使われていたりします。「セーフ!セーフ!」や「ギブ!ギブ!」なんていうのでもいいでしょう。ギブアップサインにこれといったルールというものはなく、伝わればいいものですので、ワード自体はなんでも構いません。推奨されるのは2回繰り返す、という部分だけでしょう。それこそ「カツ丼!カツ丼!」であったり「ジバニャン!ジバニャン!」なんかでもいいんです。
言葉だけではなく、ジェスチャーでのサインも必要です
状況によっては言葉を発せないケースもあります。たとえば猿ぐつわやボールギャグをかまされている場合などですね。
口が塞がれていますので何も言えないか、もしくは言えたとしても「フガフガ……」といったように、言葉として認識できないこともあります。
そういう場合も想定して、言葉以外のギブアップサインも決めておくことが必要です。プロレスや柔道などでは相手のカラダをタップすることでギブアップのサインとしていますが、それを真似するのもわかりやすくていいかと思います。相手のカラダをつねるというのも、興奮状態でも気づきやすいためオススメですね。
ただ、相手の身体が手に届く範囲にあるとは限りませんし、後ろ手で拘束されていて手が自由に使えない事も考えられます。手が自由であれば手を大きく振ってみたり、両手でバツマークをつくってみたりがいいでしょう。手首が拘束されているのであれば、指だけで出来るマークをなにか決めておくといいかもしれません。親指と人差指をつなげるOKサインをしてみたり、両手の人差し指を交差させてバツマークをつくってみたり……いろいろと工夫の余地はありますからね。
どんなサインを決める?なんてパートナーと話し合ってみて、あれこれと試行錯誤してみるのも楽しいかもしれませんよ。これがいい、あっちもいい、なんていう風に親密になっていけるものです。
一度決めたサインは、紙に書いて残しておくか、スマホのメモ帳やメールの履歴など、文字として確認できる状態で残しておきましょう!
大事なサインになりますので、いつでも確認できることが大事です。
というのも、いろんなパートナーと同時進行をしていたり、過去のパートナーとのサインがごっちゃになって混乱してしまうことがあるからです(笑)夫婦における結婚記念日くらい大事なものだと思って、しっかりと覚えておきましょう。
拘束による怪我を避ける
SMにおいて起こりがちなのが拘束を原因とした怪我です。軽度のものですと、拘束されることにより同じ体勢を長時間強いられることで、体のしびれや関節の痛みを感じたりする程度で済みますが、変な姿勢のまま拘束をしてしまうとそのリスクが一気に増大します。
SMプレイ中は刺激によってカラダが思わぬ反応をしてしまうことも多々あります。そういった身体的な反応・反射というものは制御できるものではありませんので、本来曲がってはいけない方向に負荷がかかっているのにもかかわらず、さらにそこからチカラを入れてしまうことで捻挫や骨折などを引き起こしてしまうこともあります。
また、縄やバンドなどの拘束具が皮膚とスレあうことで皮がむけてしまったり、出血をしてしまうほどの怪我を負うこともあります。このケースは徐々に進行するものですから、なかなか本人が気づきにくいという点もあります。
拘束具をキツく締めすぎてしまうこともありがちですね。そうなると血管が圧迫されて血の流れが悪くなりうっ血してしまったり、ひどいものだと神経を傷つけてしまって後遺症が残るケースもあります。まずは柔らかい布や伸縮性のあるゴムなどでゆるめに縛るところからはじめましょう。

「SMテープ(テーピングボディバンド)」を使うのがオススメです。
S男側はプレイの合間合間に拘束具をチェックして、変な方向に曲がっていたりしないか、キツすぎたりしないか、逆にゆるみすぎてしまっていないか、皮膚のスレや出血などはないか、などを確認するクセをつけましょう。
その時、かならず拘束されている側の意見も聞きましょう。どこか違和感のある部分はないか、きつくかんじる部分はないか、外れそうな部分があったりしないか、などなど。S側は視覚の情報に頼るしかありませんが、M側は触覚で直接かんじていますので、得られる情報が違います。S側とM側の情報を共有しあうことで、より安全なプレイを楽しめることでしょう。
窒息や過呼吸に気をつける
SMには口や鼻などといった呼吸器官を責めるプレイもあり、多くの場合は胴体の拘束も平行して行うため、胸の部分が圧迫されることにより窒息や過呼吸に陥ってしまう危険性があります。
呼吸は人間にとっては欠かせない動作。自由におこなえなくなってしまうことは死亡するケースにつながりかねません。相手の呼吸には細心の注意をはらいましょう。
もし明らかな異変を感じた場合はすぐに拘束を解き、プレイを中断しましょう。呼吸が満足に行えない状況に陥ったM側は軽いパニックになっていることも考えられます。とくに、初めてそんな事になった場合は死の危険を本能的に察知してしまい、正常な判断ができなくなってしまうこともあります。必ず、S側が冷静な判断をしましょう。
もし過呼吸の症状におちいった場合は紙袋などで吐いた息を吸わせて落ち着かせ、窒息しているような場合には人工呼吸のときのように横に寝かせてアゴを持ち上げることで気道を確保してあげることが大事です。
口や鼻に関するプレイをするときにはM側の様子を常に観察してください。SMプレイ中の死亡例は窒息プレイに関することがほとんどです。
ただ、窒息プレイというのはある意味究極のSMとも言える蜜の味と魅力を持っているのもまた事実です。
初心者が手を出すには危険すぎますが、きちんとコントロールできる上級者であれば他では決して味わえない快楽と精神世界を味わえるプレイですので、本格的にSMプレイを極めたい人であれば、徹底的なリスク・マネジメントをした上でチャレンジしてみることをオススメします。
性感染症予防はしっかりと
直接SMプレイにかかわるものではないのですが、SMプレイを好む人というのは不特定多数の人間とプレイを楽しむことが多い傾向にあります。夫婦や恋人同士といった1人だけのパートナーとずっと楽しんでいる人であればいいのですが、そういった形態のSM愛好家はどちらかといえば少数派です。
わたしもそうですが、SM出会い系などで複数のパートナーをもって性交渉することが日常的になっているのがSM業界でありますので、性感染症にはひときわ注意する必要があります。なにしろ自分がそうである以上、相手だって誰となにをしているのかわかったものではないのですから。
また、先ほどいった恋人や夫婦だけの特定のパートナーとだけしかプレイをしていないという人も感染症のリスクはゼロではありません。SMプレイではアナルを用いたプレイをすることは一般的ですので、そこから感染症などが引き起こされることもあります。
とくに妊娠の心配がないからとコンドームを付けずに生でアナルに挿入するなんてのはもってのほかです。膣内と腸内では環境がまったく違います。膣内はもともとペニスを挿入されることが前提の器官ですので、それに応じてペニスにとって害のある細菌などは生息できないような環境づくりがされています。
愛液と呼ばれるバルトリン腺などは性交時における潤滑油作用を果たしますし、膣内にはそれだけでなくアルコール成分などが含まれた膣液が常に一定量が分泌されることで膣内の環境を湿潤に保ち、自浄作用を行うことでペニスにとっては清潔ともいえる環境になっています。
対してアナル……つまり直腸内というのはそもそも挿入されることが前提の器官ではありません。むしろ老廃物や細菌のかたまりである大便の排出を目的としている器官になりますので、環境がまったく異なります。ペニスにとっては害となる細菌がうようよしているのが直腸内です。
AVなどではコンドームを付けずに生でアナルに挿入していたりしますが、あれはきちんと事前にプロが腸内洗浄を徹底しておこなっているからこそできることです。一般的なカップルが専用の洗浄機具も使わずに、家庭やラブホテルでアナルに生で挿入するなんてのは自殺行為でしかありません。
アナルに挿入する際は、必ずコンドームを利用すること!
尿道から細菌がはいりこんでしまうと、尿道炎になる可能性があります。
深刻なものですと淋病・クラミジア・梅毒といった危険な性病にかかることもありえます。
もし生でアナルに挿入した後にフェラチオをさせれば口腔内から深刻な感染を引き起こしますし、その相手とキスをすれば自分にだって返ってきます。ペニスだけでなく指を挿入する場合でも、ゴム手袋をしたりコンドームをかぶせたりなど、アナルには細菌がうようよしているということを念頭に置いてください。
とはいえ、アナルはなにも怖いだけではなく、うまく活用すればとても楽しく刺激のあるプレイです。アナルセックスに興味のある方は、当サイトの下記エントリもご覧ください。
わたしのSM失敗体験
ここまで偉そうなことを書いてしまいましたが、わたしだって何度も失敗をしていますし、怪我をさせてしまったこともあります。幸い、大怪我につながってしまったことはありませんでしたが、一度自分がM側となってプレイをしているときに、長時間の拘束に伴う手首のしびれが2~3日たってもとれず、もし神経などに傷がついていたら……と思うとほうっておくわけにもいかず、病院へいったことがあります。
当然ながら、診察時にはこう聞かれます。「どうされたんですか?」と。医師だけでなく看護婦さんなども同席している場ですので、SMプレイ中に怪我をしました、というのは恥ずかしい……でも、正直に話すことが正確な治療への道ですので、ここでごまかしてもしょうがない。
勇気を持って正直に話したものの「はー、そうですか」といったリアクションで反応はいまいち。看護婦さんも赤面したりすることなんてなく、淡々と業務をこなしていまして、なんだか逆にその反応が恥ずかしかったりもしましたね。
SMプレイ中に痛めて病院に来るひとは案外おおいからこそ、こういった淡白なリアクションだったのかもしれません。つまりそれだけSMプレイ中に怪我をしているひとが多いということですから、やはり改めて注意をしたいと心に誓ったものです。
そんなわたしの体験はただの笑い話で済みますが、そんなふうには笑い飛ばせない話も何度も聞いてきました。拘束状態では身体の自由が奪われるだけではなく、身体が圧迫されることによって血圧などに異常をきたし、それが心臓発作や脳梗塞などといった死に直結する症状を引き起こすことがあるのです。死因こそ心臓発作や脳梗塞といった病死ではありますが、そのきっかけがSM行為にあるのであればそれはSMプレイの事故死ともいえることでしょう。
また、そこまで深刻なケースではないにしろ、荒縄などを直接手首にしばりつけた拘束プレイでは、荒縄がくいこんだ痕がしばらく残る場合があります。ずっと残るものではなく1~2日で消えるのですが、手首に明らかに縄で縛られた痕をのこしながら普段の仕事や生活をするというのは職場によっては支障をきたしかねません。
ただ目立って恥ずかしいというだけではなく、恋人や配偶者に内緒でこっそりとSMパートナーと楽しんでいる場合などではそれがきっかけでバレてしまうこともあります。そういった秘密のパートナーとのSMプレイ時はリストバンドの上から縛ってあげたりなどの配慮をしてあげることが大事ですね。特にSM出会い系においてはそういった秘密の出会いがほとんどです。そういう部分で気を配れる人は、ものすごくM女ウケがいいので覚えておきましょう。
万が一、怪我をさせて(して)しまったら……
そんな万全の体制や心構えでいても、不慮の怪我はどうしても発生してしまうもの。プレイ中に盛り上がって正常な判断ができなくなってしまったり、強い快楽によってカラダが仰け反るように反応してしまい、自分でもびっくりするくらいのチカラが加わってしまったりと。
SMプレイ中はお互いに興奮状態になりますのでアドレナリンやエンドルフィンが分泌されることで、痛みに対しては鈍感になってしまうといった作用もありますので、プレイ中には気にならなくても、翌日気づいたら痛みがあったり腫れていた、なんてのもよくある話です。
もし、そういった違和感を覚えた場合は必ず外科や整形外科などの病院へいきましょう。SMで発生してしまう怪我の多くは出血や骨折などといった派手な怪我ではなく、内部のスジや血管を痛めてしまうといった比較的地味な怪我が多いのが特徴です。
ですから「なんか痛みがずっと取れないけど、見た目はふつうだし……ほっときゃ治るだろ」なんて具合に放置してしまうと、なかなか治らなかったり、むしろ悪化してしまったりといったケースも考えられます。もしくは「お医者さんにSMで怪我をしたなんていうのが恥ずかしい……」と思う人もいるでしょう。ですが、きちんと専門家にみてもらうのが大事です。
これは自分だけではなく、相手のこともきちんと気づかってあげるといいですね。特にSM出会い系では初心者のM女がおおいですから、そういった女性とSMプレイを楽しんだあとはアフターケアが大事になってきます。「昨日は大丈夫だった?なにか痛みとか無い?」といった具合にメールで気遣いを見せてあげられると相手の印象もとてもよいですね。
SM出会いで長期的なパートナーを探しているのであれば、こういった細かい印象の積み重ねがとても大事になってきます。SMプレイにおいて大事な信頼関係という要素をより深めるためにも、相手に怪我をさせないよう細心の注意を払っていきましょう。
もしも死なせてしまったら
もしもSMパートナーを死なせてしまった場合はどうなるでしょうか。
基本的には過失致死罪や傷害致死罪となるようですね。ヒモで首を締めて殺しても殺人罪にはならないようです。
殺意はなかったと考えられるけれども、死ぬかもしれないという危険を防止すべきであったという判決ですね。
(2) 大阪高裁昭和40年6月7日判決
被告人は、妻から性交中に快感を高めるために首を絞めるように懇願され、ひもで妻の首を絞めながら性行為を行ったところ妻が仮死状態になり、適切な応急措置を取らずに死亡させたという事案で、裁判所は、本件のような被害者の承諾は善良な性風俗に反するものであるが、さらにひもで絞めるという行為は調整が難しく、窒息死に至る危険性は高いとして、傷害致死罪を認めました。(4) 大阪地裁昭和52年12月26日判決
被告人は、性行為の最中に被害者をロープで縛るなどしていたが、喉を強く縛ってしまい、窒息死させたという事案で、裁判所は、その行為が相手の生命や身体への重大な危険性をや身体の重大な損傷の危険を包含しているような場合には、違法性は否定されないとし、傷害致死罪の成立を認めました。
ただ、さすがにナイフなどを使うプレイは殺人罪になっています。
(5) 大阪高裁平成10年7月16日判決
被告人は、風俗店から派遣されてSMプレイを行っていたが、本件被害者に気に入られ、800万円で下腹部をサバイバルナイフで刺して殺してほしいという依頼を受けて、請われるままに被害者が用意したサバイバルナイフで下腹部を刺して殺害したという事案で、裁判所は、被害者は死の危険性を十分に認識しながら、究極のSMプレイとしてナイフで下腹部を刺すことを依頼したのであり、真意にもとづいて殺害を依頼したとして、同意殺人罪を認めました。
ただ、同意であるコトは認められたので殺人罪じゃなくて同意殺人罪ですね。
どの事例を見ても、いかにSMパートナーの同意があったとしても
- 首を絞める
- ロープで絞める
- ナイフで刺す
などで死なせてしまった場合には、確実に傷害致死や過失致死に問われるということですね。


